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[C20サミット 最終日]〜次回開催国サウジアラビアへのバトン

G20大阪サミットに向けて各エンゲージメント・グループよりメッセージ

最終日のC20サミット本日も、虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)での開催となり、昨日の振り返りを行った後、C20以外の各エンゲージメント・グループから代表者が登壇し、G20に向けた提言内容を発表していただきました。

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その後、G20政府代表(財務トラック)を交えたハイレベル・パネルが開催されました。ユルゲン・マイヤー氏(ドイツNGO フォーラム代表)、ジョン・クリステンセン氏(タックス・ジャスティス・ネットワーク代表)、ピーター・マシューズ(建設部門における透明性イニシアティブ)、ヤミニ・ミシュラ氏(ジェンダー作業部会国際コーディネーター・アムネスティ・インターナショナル)、鷲巣典代氏(公益社団法人 認知症の人と家族の会理事)、レニオ・カブサスキ氏(セーブ・ザ・チルドレンUK)が登壇し、財務トラックで議論される貿易・投資や国際財政、国際保健等の課題について議論したのち、午後は、分科会に分かれ、議論を深めました。

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C20サミット閉会: C20コミュニティの継続が重要

3日間を通じて、世界40カ国、延べ830名もの参加者が来場したC20も、いよいよ閉会式を迎えました。

閉会式では、「C20コミュニティの継続性」と題して、初代C20議長(2013年)だったロシアのアレーナ・プリシュキナ氏、2018年のアルゼンチンのC20運営委員だったバレリア・ミラネス氏、2019年のC20シェルパの稲場雅紀氏(一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク 業務執行理事)、次回C20開催国サウジアラビアのラハーフ=オサマ=アル=サノーシ=アフメット氏(ハーリド国王財団 政策アドボカシー局デザイン局長)が登壇し、C20の歴史を振り返りながら、今後のC20のあり方、継続性に関してスピーチしました。

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稲場雅紀からは、「G20サミットへのかかわりを通じて、インフラ、貿易と投資、国際金融、科学技術イノベーション、デジタル化など、これまで開発問題に関して非常に多くのことを学びました。安倍首相が発言の中で『科学技術イノベーション、デジタル化を最も重要なポイントしてG20で取り上げる』と強い意志を示したこともあり、私たちはグローバル民主主義をもってこれらに対峙していかなければなりません。今回のC20で議論されたこれらの課題については、今後も継続して考えていき、世界をより民主的なものにしていきたいと思います。」

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その後、「市民社会の未来」と題し、環境問題について星野智子氏(一般社団法人環境パートナーシップ会議)、経済/デジタル化問題について小池宏隆氏(持続可能な社会に向けたジャパユースプラットフォームの顧問)、ローカルからグローバルへという課題について新川達郎氏(G20大阪市民サミット実行委員会 共同委員長)より、今後の見通しについてスピーチがありました。

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最後に、共同議長の三輪敦子(アジア太平洋人権情報センター所長、C20共同議長)からC20を振り返って閉会挨拶がありました。

三輪敦子「3日間を通じて、C20は私たちに平和で持続可能な世界を作り上げるための素晴らしい機会を提供してくれました。私が強く感じたのは、デジタル化が進んだ中、お互いに顔と顔を合わせて話をすることの意義深さです。その解決のためには献身的なパートナーシップが、すべてのステークホルダーによって提供されなければなりません。また私たちは、この場に来られない多くの困難を抱えた『取り残された人たちの声』をもG20に届けるべきです。このことは、明確にコミュニケで謳われています。皆さん、情熱を語り合い、前進していきましょう!世界を変えていきましょう!ありがとうございました。また、お会いしましょう。」

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閉会挨拶が終わると、会場は大きな拍手に包まれました。これをもって4月21日から23日の3日間で行われたC20サミットは全日程を終了、成功裏に幕を閉じました。

●エンゲージメント・グループとは
 国際社会におけるステークホルダーにより形成された政府とは独立した団体(エンゲージメント・グループ)は、G20で議論される各関心分野について政策提言を行うことにより、G20に貢献しています。エンゲージメント・グループには、B20(経済団体)、C20(市民社会)、L20(労働組合)、S20(科学者)、T20(シンクタンク)、U20(都市)、W20(女性)、Y20(ユース)があり、各国団体の代表から構成されています。